REACHは、工業プロセスで使われるものばかりではなく、洗剤・塗料のような日常生活に使われるものや、衣料・家具、電気器具のような製品の中で使われるものなど、あらゆる化学物質に適用されます。
REACHは化学物質や混合物に適用されるだけでなく、成形品に適用される特定の条項も含まれているため、コンシューマー製品の製造業者や輸入業者はREACHの枠組みの中での役割と責任を理解することが重要です。EU市場で製品を販売するうえで、化学物質の制限、認可、届出制度は重要な要素です。また産業界は、サプライチェーン内や消費者へのSVHCの情報提供に関する課題に対処しなければなりません。
SGSは、REACHの初期登録から、継続的なコンプライアンスをサポートするためのコンサルティング、試験、監査、検証サービスまで、お客様がREACHの義務を遵守するための包括的なサービスを提供しています。
REACHでは、化学物質やコンシューマー製品が公衆衛生や環境に与える可能性のあるリスクを管理する責任を産業界に課しています。REACHの要求事項のほとんどは、製造業者や輸入業者に直接適用されます。このような事業者は、化学物質（単一物質または混合物）を登録して、物性に関するデータを提供する必要があります。また事業者は、REACHに基づいて化学物質の安全性評価を策定し、リスク管理措置を講じる義務があります。REACHでは、製造業者と輸入業者に対して、有害物質の使用について欧州規制当局に通知することを義務づけています。REACHはこれらの物質を認可の対象とする可能性があります。
REACHは、川下の使用者に対し、その顧客（他の企業や消費者など）が製品を安全に使用するために必要な情報を確実に入手できるようにすることを求めています。流通業者には、販売する製品や商品と一緒に関連する物質の安全情報を提供し、販売する製品には規制された物質が含まれていないことを保証する義務があります。
さらに、REACHの枠組みは、附属書XIVによる物質の認可や附属書XVIIによる制限、第7条による高懸念物質（SVHC）の届出や第33条による宣言に関して、コンシューマー製品に影響を及ぼす可能性があります。製造業者や輸入業者は、REACH規則が常に変更されることを認識し、最新の要件に忠実に従う必要があります。
SGSは、ラボラトリーやエキスパートのグローバルネットワークを通じて、お客様の製品や流通システムがREACH規則への準拠を確実にサポートするためのサービスをワンストップで提供します。